内臓脂肪と皮下脂肪は何が違う?

私たちの脂肪は通常、二つに大別されるのですが、これが内臓脂肪と皮下脂肪です。ですから、内臓脂肪も皮下脂肪も「脂肪」であることには違いありません。この2つの脂肪の違いというのは「性質の違い」と「現れる場所の違い」です。皮下脂肪は文字通り「皮膚のすぐ内側」につくのですが、内臓脂肪は、内臓の外側につきます。このように現れる場所が違います。

 

次にどう性質が違うのかという話になりますが、内臓脂肪は付きやすく燃焼しやすいという性質があり、皮下脂肪は付きにくいが燃焼しにくいという性質があると言われています。この両者はどちらも、日常生活の食事内容や生活習慣、運動量の違いによって現れる脂肪となっていますが、生活習慣によって付きやすいのはどちらかと言うと「内臓脂肪」の方です。

 

この内臓脂肪も皮下脂肪もどちらも脂肪ですが、身体に悪影響を与えることが多いのは「内臓脂肪」です。皮下脂肪はどちらかといえば見た目に影響を与える脂肪。いわゆる「肥満体型」に見せてしまうのは皮下脂肪で、内臓脂肪以上に嫌われがちです。

 

しかし、内臓脂肪の方がずっと厄介で、内臓脂肪が増えると身体の生体機能にまで悪影響を及ぼしてきて、最悪、命の危険も出てくるのです。脂肪の本来の役割はエネルギーを貯蓄し、必要な時に発散することです。また、体温を維持したり大事な内臓を守るために存在しています。

 

話題にあがっている内臓脂肪は、本来は通常の脂肪が無くなってしまったときの緊急用の脂肪なのです。だから、ゼロならいいということではありません。では、皮下脂肪の役割はというと、その役割は、わかりやすい言葉で言えば、「非常食」です。エネルギー用の脂肪もない、内臓脂肪も底を尽きた、そんな時に最後に使用されるのが皮下脂肪です。

 

ですから、皮下脂肪が脂肪の中でも一番使用されにくいため、落ちにくい脂肪ということになるわけです。この皮下脂肪を燃焼させるためには、まず体内の余分な脂肪を全て燃焼させなければならないので、それだけ難易度が高いわけですね。

 

それでは皮下脂肪と内臓脂肪をどうやって見分けたら良いのでしょうか?一般的には、皮下脂肪は「外見で判断できる脂肪」ということになっていて、内臓脂肪に関しては「外から見ても分からない脂肪」というような分け方もあるのですが、もっと他の見分け方があります。簡単なのでぜひやってみてください。

 

・まず、真っ直ぐ立っている状態で、お腹に力を入れます。
・力を入れたままの状態でお腹の肉を掴んでください。
・もし掴めたなら、その掴めた部分が皮下脂肪です。
・そして、掴んだ肉の中にまだ何かがあると感じるようなら、それが内臓脂肪です。

 

人間の骨格には体格によってある程度の個人差がありますが、実は内臓の大きさというのは、人そこまでの差は無いといわれています。もし、上記の見分け方でお腹を掴めなかったのに、中年腹になっている、という方は、内臓脂肪が多い可能性がありますので、すぐに対策を始めてほしいと思います。